ジャズスタンダード「ユードビーソーナイストゥカムホームトゥ」は初心者向き?演奏難易度は?

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ジャズスタンダード曲「You’d be So Nice to Come to Home to」

ジャズのスタンダード曲と呼ばれる曲は、
膨大な数があり、
いきなり全部練習するのは、大変です。

そんなジャズスタンダード曲の中で、
簡単な曲の1つ、
ジャズ初心者なら、
この曲は知ってた方がいい!という曲が、
「You’d be So Nice to Come to Home to」です。

日本語でのタイトルは、
「あなたのもとに帰れたらステキなのに」

曲の背景、聞くべきアーティスト、
そして、演奏する時の注意点をご紹介します。

どんな曲?誕生はいつ?

「You’d be So Nice to Come to Home to」は、
1943年に発表されました。

作詞・作曲は、コール・ポーターです。

Cole Porter:コールポーター

コール・ポーター(1891年〜1964年)は
アメリカ出身の作曲家であり、作詞家です。

彼の曲は、ジャズのスタンダードナンバーとして、
現在も多くのミュージシャンが、
演奏しています。

アメリカが誇る、音楽家ですね。

代表曲としては、
「Love For Sale」「Night and Day」「All of You」
などが、あります。

映画の挿入歌として

「You’d be So Nice to Come to Home to」は、
1943年に発表された映画
「Something to shout about」の
挿入歌として作られました。

映画はあまりヒットしなかったようですが、
ダイナ・ショアや、
フランク・シナトラなど、
多くのアーティストが歌い、
曲が、大ヒットしました。

映画がDVDとしてレンタルできず、
どのようなシーンで歌われているのか、
確認できないことが、残念です。

 

聞くべきアーティスト

まずは、この曲の大ヒットに貢献した、
ダイナ・ショアから。

Dinah Shore

歌姫:ダイナ・ショアが、
ポールウェストンオーケストラと一緒に
録音したバージョンが、
当時、18週間連続で、
チャートトップだったそうです。

Helen Merrill

そして、日本では、CMに使われたこともあり、
ヘレン・メリルのCDが、大人気です。

ヘレン・メリルのこのCDから、
ジャズに入ったという人も多いのではないか?
というぐらい、
このアルバムは人気。

 

歌詞の内容

歌詞の内容を意訳すると、
こんな感じです。

元々は、男性が、女性に向けて歌う、
プロポーズの歌です。

君の元に帰れたら、ステキ。
暖かい暖炉のそばなら、本当にステキ。
僕の願いは君と一緒にいられること、
それが全て。

冬の星の下、8月の燃える月の下、
君と一緒なら最高だよ。

 

演奏の難易度

この曲のメロディーは、
意外と難しいです。

なぜなら、臨時記号が多いから!!!

メロディーの難しさ

臨時記号というのは、
楽譜上に現れる、シャープやフラットのことです。
この記号がつくことで、
ピアノの黒い鍵盤を弾くところが、増えます。

赤い印が、臨時記号の部分です。

ここは、黒い鍵盤を演奏します。
冒頭から、2箇所もあるので、
曲としては、
臨時記号が比較的多い曲となります。

黒い鍵盤が増えると、ミスが増えます

まずは、メロディーを正確に
演奏できるようになるために、
少し、時間がかかるかもしれません。

 

コード進行がアンニュイ

この曲は、B♭-Major(変ロ長調)で
終わる曲です。

しかし、冒頭は、G-minor(ト短調)に
聞こえるように作られています。

短調ということは、
暗いコード(マイナーコード)が使われるはずです。

こちらは、冒頭部。

1段目は「G-7」のコードが多いです。
「-」は、「マイナー」のことなので、
1段目は、短調に聞こえます。

しかし、2段目は、「Eb△7」のコードが続きます。
(%は前と同じコードという意味です。)
「△」は、「メジャー」ということなので、
2段目は、長調に聞こえます。

 

最終的に、「B♭」で終わる曲なので、

曲としては、長調に聞こえます。

 

なんだかどっちつかずな、
明るいのか暗いのかわかりづらい曲・・・。

アドリブをするのも、少し難しい曲かもしれません。

 

初心者向けと言われる理由

少し、難しい部分ばかりを取り上げましたが、
そうは言っても、
黒い鍵盤を演奏する回数は、少ないですし、
メロディーも覚えやすいです。

あまり早いテンポで、演奏する曲ではないですし、
使用されているコードの数も少ない方です。

ということで、
すご〜〜く難しい曲という訳でもありません。

初心者ならまずは、レパートリーにするべき曲だと思います。
挑戦したい曲の1つと言った感じでしょうか。

難しいけれど、頑張ればできるぐらいの難しさ。
簡単すぎないので、やりがいもある曲です。

ぜひ、頑張ってみてください。

 

まとめ

ジャズのスタンダードナンバーの中でも、
有名な曲の1つ
「You’d be So Nice to Come to Home to」

ぜひ、演奏するレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。

 

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