【ピアノのメンテナンス】ピアノ に寿命はあるのか?〜鍵盤の修理〜

前回ピアノのメンテナンスVer.1として、調律のお話をさせていただきました。

「読んでないよ〜」という方は、こちら。

よく、周りの皆さんから、聞かれることがあります。
電子ピアノは、故障したら使えなくなるけど・・・・・

 

生ピアノ、
買ったら一生使えるんですよね?

(調律は、必要です。こちら。)

 

そんな声をよく聞きます。
確かに、生のピアノって安いものではないし、買ったら一生使いたい気持ちもわかります。
コンサートホールのピアノとか見てると、ず〜〜〜〜っと据え置いてありそうな感じですしね。

 

目次

ピアノにも寿命がある・・・?!

 

音大生が、新品のピアノを買ったら、10年でダメになる。

 

こんな恐ろしい言葉があります・・・・。本当かどうかはさておきまして・・・・。

 

音大生というのは、リストやショパン、ラフマニノフや、もっと新しい現代曲、
さらには、ピアノ協奏曲まで、本当にたくさんの、大曲(演奏時間が長く、音量も大きい曲)
を練習します。

 

 

実際、大学を卒業すると、一つのコンサートを開催するに当たって、
リストの激しい曲ばっかりということは、なくなるので、(あるかもしれないけど・・・。)
大曲ばかりを、若い体力に任せて練習し続けるのは、
この大学生という時期だけかもしれません。

 

 

音大生が、受験を決めた、高校1年生から、大学を卒業するまでで、通算7年

1年、浪人したら、通算8年

その後、2年制の大学院まで行けば、通算10年

 

 

確かに、10年でダメになるかも〜〜。

 

というのも、ピアノの様々な場所に使われている、
フェルトがへたってくることが原因らしいのです。

 

どうにも、雑音が消えない・・

 

私の自宅にあるピアノは、1997年に新品で購入したグランドピアノ(YAMAHA C3)です。

2018年の現在から考えると、約20年前に買ったものですね。

 

20年前は、私は、小学生でした。

 

なので、小学生で弾ける曲は、音大生が弾く曲とは違いますので、そこまで、
ピアノに負担をかけてはいなかったと思います。
そこから約5年ぐらいは、まだまだ大曲は弾いていません。

 

高校生からの3年間は、かなり弾いていたかもしれませんが・・・・

それも、3年です。

 

大学生時代は、都内に下宿していたので、自宅のピアノには、触りませんでした。

 

 

その後、いろいろあって(詳細は、こちら)JAZZを本格的に始めるようになって、
再度、ピアノの練習が増えます。

 

それが、2011年ぐらいから。

 

つまり、2018年までに、すご〜く、ピアノを練習していた時期というのは、

高校3年間と、2011年〜2018年の7年間で、通算10年!!!

 

やっぱり、そういうことか〜〜〜・・・・・。

 

修理時期ということですね。

まだまだ、寿命ではありません。
人間の身体でいうと、ちょっとした入院ですかね・・・?

 

ある時から、気がついたのですが、どう頑張っても、
ある一定の鍵盤を演奏すると、雑音が消えないのです。

 

何だか、変な音がするので、調律師さんに相談しました。

 

根木「何だか、この辺りの鍵盤が、綺麗にならないんですよ〜」

 

調律師さん「確認しますね〜」「・・・・・・(調整中)」

 

調律師さん「これは、鍵盤が隣の鍵盤に当たってしまう音が原因ですね〜」

 

根木「え?!鍵盤が隣に当たるってどういうことですか??」

 

調律師さん「つまりですね、鍵盤の止まりが悪くなってぐらついてしまって、
隣に当たってしまっているんですよ〜」

 

確かに、鍵盤がグラグラしてる・・・。
横揺れしてるって感じですね。

 

 

鍵盤の修理で、もう一度、新品の鍵盤のような手触りに戻そう!!

 

調律師さんは、鍵盤を箱に入れて、持って帰ってしまいました。笑
鍵盤さん、入院です。

 

 

鍵盤の白さも取り戻さなくてはいけません。
長年の指の皮脂が、ついて黒くなっていました・・・・。

 

つづいて、今回の修理の本題となる、フェルト。

 

真ん中の赤い部分です。

鍵盤をシーソーみたいに動かすための柱が、この赤い部分に刺さっています。

 

↑ここ

(YAMAHAのHPから引用しました)

 

拡大すると、こんな感じ。

若干すり減っているのが、わかるでしょうか・・・・?

 

こちらを交換!

 

新しく張り替えたら、こんな感じ。

 

赤いフェルトのえぐれがなくなり、まっすぐになりました。

 

 

今までは、フェルトが、ピンの形に、すり減ってしまっていたので
鍵盤が横揺れしていました。

しかし、フェルトを新しくすることで、ピンにフィット。

鍵盤の横揺れがなくなりました!

 

ちょっと、鍵盤の沈み方が、ゆっくりになったように感じるので、
生徒さんたちは、鍵盤が重くなったと言っていました。

でも、私としては、すべての鍵盤が均等に沈んでくれるので、
弾きやすい!!

 

今までは、赤いフェルトが、すり減っているところもあれば、
すり減っていないところもあったので、
ゆっくり沈む鍵盤もあれば、早く沈む鍵盤もあって、弾きづらかったんだ!
と、気づくことができました。

 

まとめ

今回、初めて行った、鍵盤の修理。
フェルトを変えるだけで、こんなにも、弾きやすくなるとは!!!
10年以上、ピアノを使っている方は、ぜひ一度調律師さんに、相談してみてください。

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